2月15日はお釈迦さまが入滅された日で「涅槃会」と申します。
クシナガラのサラ樹の林には季節はずれの花が咲き、お釈迦さまの身体に降りかかっていました。
お釈迦さまは侍者のアーナンダに告げました。
「アーナンダよ、私のためにサラ樹の間に頭を北にして床を敷いておくれ。私は横になりたい」
500人の比丘に囲まれたお釈迦さまは最後の説法を始めました。
「アーナンダよ、悲しむなかれ、嘆くなかれ。長い間私のために仕えてくれた。汝は善い行いを積み重ねてきた、これからもいっそう努力を重ねるのだ。すみやかに汚れのないものになるであろう。
比丘たちよ、私は29歳で善を求めて出家した。それから50年あまりとなった。正理と法の領域のみを歩んできた。これ以外には人の道なるものは存在しない。
比丘たちよ、諸々の現象は無常である。このことを正しく理解して怠ることなく努力せよ」
低い小さな声ではありますが、クシナガラの静けさの中ではっきりと聞きとることができました。
悟りに到達していない比丘は泣き叫びました。
そして、悟っている比丘はじっとこらえながら言いました。
「諸々の現象は無常である…と」
紀元前483年にお釈迦さまは亡くなったといわれています。
これから2000年以上がたってお釈迦さまのみ教えは、中国や日本やアジア諸国、アメリカ、ヨーロッパの人々の心にまで深く浸透しているのです。
   
 
「涅槃図」

お釈迦様が亡くなったときの様子は「大般涅槃経」というお経に詳しく記されています。この様子を描いたものを「涅槃図」といい、涅槃の日(2月15日)に掛けてお祀りいたします。
永澤寺の「涅槃図」は文政11年(1828年)に描かれたもので、縦440cm、横260cmという近隣にはない大きなものです。当寺では1カ月遅れの3月15日に「涅槃会」をお勤めしますので2月15日からの1カ月間「涅槃図」をお祀りしています。
   
   
 
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