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2001年6月25日
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人間国宝の作品が手に入りました。 写真の一輪挿しは6月15日に人間国宝に認定された色絵磁器の第14代・酒井柿右衛門さんの作品です。 この磁器が当寺に到来した理由は次の通りです。 6月3日、東京・府中市在住の石井武司さんが参拝されました。その時、当寺の仁王尊勧請のための寄付金募集の案内に気が付かれご寄付下さいました。 すぐにお礼状を差し上げたところ、折り返し書状と共に柿右衛門さんの作品が送られてきたのです。 お手紙によると、石井さんは佐賀県伊万里市のご出身で、有馬温泉で伊万里高校の同窓会が開催され、その途中にお寄り下さったということです。 石井さんは柿右衛門さんとは高校時代の同級生で有馬でもご一緒だったようですが、拙僧の簡単な礼状に対し、再び寄付金と共に所蔵の作品をお送り下さったのです。 来年4月にお迎えする仁王様の有難いご縁により貴重な品をご寄贈いただいたので、これを寺宝として大切に永く残してまいります。 |
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2001年5月16日
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仁王尊(密迹金剛・那羅延金剛)躰内札銘文 元禄16年、独住4世代に奉納された仁王尊は昭和40年の台風23号による山門の崩壊により修復不可能なまでに大破した。 独住23世は、昭和46年に山門を再建し昭和50年に大本山總持寺仁王尊の原型を仮本尊として迎えられた。 開祖禅師600回大遠忌報恩事業として、平成6年に勧請した大観世音菩薩・大地蔵菩薩が好縁となり、十方の有縁者より浄財が寄せられ、大佛師渡邊勢山師が造顕し、独住23世称名忌正当日に点眼した。 冀は、浄財寄進の有縁者各位の心願成就、諸災消除、諸縁吉祥ならんことを祈念し感謝の誠を捧げる。 平成14年4月吉日 當山274世 秀 峯 義 弘 謹誌 仁王尊内心佛躰内札銘文 開祖禅師600回大遠忌報恩事業の一環として、平成10年初頭に仁王尊の勧請を発願し、同年夏に大病を患ったものの諸佛の加護により快癒した。 諸佛の慈恩に報いるため、勧請する仁王尊像には、その内に秘めた慈愛の相を表すことを願望した。 佛師渡邊載方師より、師の意とする密迹、那羅延金剛内心佛を造顕し寄進する旨の情を受け、有難き因縁により仁王尊像と共に奉祀できた。 仁王門の表裏に四尊像を祀る形式は、我国に於いて最初であり、これを永澤寺形式と称することができる。 冀は、佛師載方師の心願成就ならんことを祈念して感謝の誠を捧げる。 平成14年4月吉日 當山274世 秀 峯 義 弘 謹誌 |
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2001年3月5日
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今年も北海道の永澤さんがお越しになりました。 平成9年に網走郡美幌町で海産物の卸業を営んでおられる永澤則次氏が初めて来られました。 氏と当寺の名前が「永澤」で同じという理由での来山でした。 永澤氏の会社は郵便局が扱う「ゆうパック」に数種の品物を提供されているため、毎年1月か2月に大阪で会議があり、その度に足を伸ばして下さるのです。 そんなご縁で、昨夏に北海道へ行った際に会社へお邪魔させていただきました。 不思議な縁は重なるもので、永澤氏によると「近畿ゆうパック」の専務理事さんが当寺の三田霊園使用者の大澤氏であり、永澤寺の話がはずんだと言うことでした。 |
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2001年2月14日 |
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このたび、東京在住の山田紀子さんからインド・クシナガラの「涅槃堂」の絵(油絵・80号)を頂戴いたしました。 山田さんは平成8年から1年半をかけて永澤寺のガンダーラ展示室に16点の佛伝図(お釈迦様の一代記)をご寄付下さった方です。 その後、お釈迦様の四大聖地を1年に1箇所ずつ描かれ、最後の作品として送られてきました。 ちょうど、本堂でお釈迦様の涅槃図をお祀りする時期なので、山田さんの絵も展示しております。 |
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2001年2月6日 |
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写真のお二人をご存知ですか? 背の高い方はプロ野球解説者の仲畑 清氏、もう一人は昨年12月の福岡国際マラソンで2時間6分51秒の日本最高記録で優勝した藤田敦史選手(富士通 )です。 お二人は曹洞宗立駒澤大學の卒業生で、1月31日に駒大同窓会主催で藤田君の祝賀会が開かれた時の一コマで、私も同校を卒業し兵庫県同窓会のお世話をしている関係で出席いたしました。 藤田君は8月の世界選手権の勝利とアテネオリンピックへの出場を力強く宣言してくれました。どうぞ、藤田選手をご声援下さい。 この会で、駒大陸上競技部の森本監督(800メートルの日本記録保持者)が「大記録を打ち立てた藤田君に日本記録を長く保持した先輩として、こんな手紙を出しました」と前置きして、次の二つのことをお話されました。 「たえずマスコミが注目している。雪道で転んでもその姿を写し藤田が酔っ払って転んだと言われるので、日頃の行動を慎め」 「君を育ててくれたご両親、会社、学校、先輩、仲間など回りの方々に対して感謝の気持ちを忘れるな」 私たちが心せねばならないことが、日本を代表する選手の心構えであることを教えられた祝賀会でした。 |
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2001年1月18日 |
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1月5日、金沢市の前田佐智子様が来山されました。 前田さんは地元の市史編纂委員をされていますが、一方では「飴の民俗」についての研究をされています。
その中で、当山開祖通幻禅師にかかわる「飴買い幽霊」のことがあり、近くまで来る機会があったので足を伸ばされたということでした。 短時間でしたが私が知っている限りのことをお話させていただきました。 その後、お礼状と共に日本生活文化史学会発行の生活文化史17号を送っていただきましたが、その中に前田さんがお書きになった『「飴買い幽霊」の伝承とその周辺』と題する15000文字以上の研究文が掲載されていました。 民話のページに載せている通幻禅師の誕生に関連する話と同じ内容の話が各地で伝わっていることを知ることが出来ました。 いずれ、前田さんの許可を得て民話のページで紹介させていただきますが、こんなお話を通 して新たなご縁が出来たことを喜んでいます。 |
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2001年1月1日 |
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晴れやかな新年と輝かしい新世紀を無事迎えられたことを、ご一緒にお祝致しましょう。 私が預かっている「永澤寺」は開創以来630余年が過ぎる古い寺ですが、21世紀を迎えて新しいことに挑戦してみようと思い、多くの方々のお力添えを得てホームページを開くことができました。 中身の出来はまだまだですが、これからよくなる楽しみがありますので、のんびりと長くお付き合いいただければ幸いです。 年末に900枚ほどの年賀状の宛名を書きました。 たえず出会っている人、一度しか出会ったことがない人、それぞれの名前を書いていると、その方の顔が浮かんでくることもあるし、すっかり忘れている人もあります。しかし私にとって「ご縁」のある方ばかりです。 その方々に様々な「ご縁」をいただいた結果、永澤寺住職としての私があるのだと思っております。 このページの『「ご縁」をいただいて』というのは、平成10年8月に心臓のバイパス手術を受けた時、3週間の入院中にベットの上で思いつくままを書き綴りました。 多くの「ご縁」に感謝の気持ちを忘れてはいけないと思い、それをまとめて退院記念として「ご縁」の方々に差し上げた小冊子に付けたタイトルです。 ホームページを通じて、どのような新しい「ご縁」が結べるのか楽しみです。 |
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