「 お さ す り 布 袋 さ ん の 誕 生 」
 

永澤寺 二百七十四世 渡邊義弘

 

 布袋尊天は福徳財宝の神として七福神にも数えられるお腹のつき出た愛らしい尊天です。この度、当地出身で岡山県邑久町在住・有馬 修氏の寄進により当寺に布袋尊をお迎えすることになりました。
 有馬さんは終戦後の昭和23年にハンセン病を発病、その後岡山県の邑久光明園に入所され、昭和50年頃から度々故郷である当寺を参詣されていました。ご自身も真言宗寺院の住職を勤めておられます。
 平成6年、有馬さんは当寺の大観音開眼法要にお参りされ、この頃からしだいに「自分の生きた証しに佛さまをお迎えしたい」という想いを持つようになったとお聞きしました。
 有馬さんの想いは日に日に増し、平成12年12月18日当山の「おさめ観音祭」の日、私は大観音像を彫佛した佛師・渡邊勢山師を紹介しました。
 大観音開眼以来、毎年必ずこの日にお参りされる有馬さん、勢山佛師もまた、努めてこの日に来山し法要に参列されるのです。お二人を引き合わせたのは他ならぬ観音さまであり、お二人の出会いには因縁めいたものを感じました。
「自分のように目の不自由な者であってもお姿を感じることができる佛さまをお迎えしたい。そして、多くの方に佛さまの有難さを感じてもらいたいのです」自らが弱視である有馬さんは募らせた想いを告げられました。
 佛師は触れることによってお姿を感じることができる佛さまを彫佛することを約束されました。しかし、このときはまだ佛さまのお姿は生まれていませんでした。
 お二人は年に一度「おさめ観音祭」の日に当山で会い、想いを佛さまのお姿に映す作業をなさいました。そしてついに福々しい「おさすり布袋さん」が誕生されたのです。
 平成15年12月18日「おさめ観音祭」の日に開眼法要を勤めることができました。お一人の善意が見事に因縁を結び、当寺に「おさすり布袋さん」という宝物を迎えることができたのです。
 一度、二度、三度と「おさすり布袋さん」をさすっていただいて、お姿を感じてもらいたい。ときには布袋さまのお姿を見つめながら、ときには眼を閉じ肌の感触で。自分自身の五感をすべて働かせ全身でお姿を感じていただくのが「おさすり布袋さん」のお参りの仕方だと思っています。
 
 福を招き 徳を授ける 布袋尊 
 お参りされる皆さまの 福徳円満 諸願成就ならんことを

 

 
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